影響
これまで生じている気候変動影響
全国
- 海水表面温度の上昇により、夏季に海産魚介類に付着する腸炎ビブリオ菌数が増加する傾向が日本各地で報告されている。
- 外気温と感染性胃腸炎のリスクの間に相関性があることが報告されており、外気温上昇により、ロタウイルス流行時期が日本各地で長期化していることが確認されている。一方で、外気温が低下すれば、急性下痢発生率が増加することを報告する文献もある。
秋田県
- 本県における、感染症の発生状況で、気候変動の影響を受け感染者が増加している状況ではない。
将来生じる可能がある気候変動影響
全国
- 気候変動による感染症への影響として、水系感染症の発生数の増加がおこると考えられている。
- 国外の研究事例ではあるが、大雨によって飲料水源に下水が流入することにより、消化器疾患が発生する可能性が予測されており。国内でも同様の影響が発生することが懸念される。
- RCP シナリオを用いた予測では、RCP4.5 シナリオ・RCP8.5 シナリオで、21 世紀末にかけて日本全国で下痢症の罹患率が低下することが予測されている。
東北
- 冠水が水稲品種「あきたこまち」の収量および玄米品質に及ぼす影響
秋田県
- 気候変動による感染症への影響として、水系感染症の発生数の増加がおこると考えられる。
気候変動適応対策
現在の影響に対する既存施策の実施状況
- 感染症の発生動向を注視し、県民への注意喚起・情報提供体制を継続する。
将来の影響に対する対応方針
- 感染症の発生動向を注視し、県民への注意喚起・情報提供体制を強化する。