2022年04月20日 行政
この度、秋田県環境影響評価条例の対象事業の内容と規模等を定めた「秋田県環境影響評価条例施行規則」の一部を改正し、風力発電事業を条例の対象事業として追加しました。
環境影響評価(環境アセスメント)とは?
交通の便をよくするために道路や空港を作ること、水を利用するためにダムを造ること、生活に必要な電気を得るために発電所を作ること、これらはいずれも人が豊かな暮らしをするためには必要なことですが、いくら必要な開発事業であっても環境に悪影響を与えてよいはずはありません。
開発事業による重大な環境影響を防止するためには、事業の内容を決めるに当たって、事業の必要性や採算性だけでなく、環境の保全についてもあらかじめよく考えていくことが重要となります。
このような考え方から生まれたのが、環境アセスメント(環境影響評価)制度です。環境アセスメントとは、開発事業の内容を決めるに当たって、それが環境にどのような影響を及ぼすかについて、あらかじめ事業者自らが調査、予測、評価を行い、その結果を公表して一般の方々、地方公共団体などから意見を聴き、それらを踏まえて環境の保全の観点からよりよい事業計画を作り上げていこうという制度です。
「環境影響評価情報支援ネットワーク」(環境省)から引用
今までと何が変わったの?
大規模な風力発電所を建設しようとする場合、総出力7,500kW以上の事業計画については、今までは国の定める「環境影響評価法」に基づいて環境アセスメントを実施していました。
ところが、環境影響評価法施行令が改正されたことにより、令和3年10月31日から、総出力7,500kW以上37,500kW未満の風力発電所は、原則として法律に基づく環境アセスメントの対象外となりました。
風況の良い秋田県には風力発電所の適地が多くあるため、すでに多くの風力発電所が稼働していて、今後も新たな風力発電所の建設が予定されています。そこで、法律の対象外になった規模の事業計画については、秋田県が定める「秋田県環境影響評価条例」の対象とすることで、しっかりと環境アセスメントを実施し、環境保全に配慮しながら風力発電事業を進められるようにしました。
詳しくは、美の国あきたネット「秋田県環境影響評価条例の対象事業への風力発電事業の追加について」をご覧ください。