サンデー秋田御野場店 販売主任 丹内健さん

サムネイル:【サンデー秋田御野場店】家庭の「窓」対策で光熱費削減・地球温暖化防止の一石二鳥【環境保全活動の取り組み】(YouTubeへ移動します)

電気や灯油、ガスなど燃料価格の高騰を受けて、例年以上の関心が寄せられる家庭内の省エネ。中でも一般的な家庭の「窓」からは、年間3万円相当の熱が流出しているとのシミュレーション(※1)もあることなどから、光熱費への関心のみならず、地球温暖化防止の観点からも注目を集めています。多くの断熱対策商品を扱うホームセンター「サンデー秋田御野場店」(秋田市)の販売主任・丹内 健さんに、家庭で手軽にできる断熱対策について話を聞きました。

家庭で窓の断熱対策をすることは、地球温暖化防止にも貢献するそうですね

写真:丹内健さん

室内の暖かさの半分以上が窓から逃げ出しているとの研究結果(※2)があります。窓の断熱対策をすることにより、ストーブやエアコンの室温設定を下げられます。そのため、地球温暖化の防止にも貢献するのです。

具体的にはどのような対策ができるでしょう?

窓の断熱対策は、窓と室内の間に「空気の層」を作ることが断熱性能向上のカギになります。断熱対策向け商品には、「隙間テープ」やカーペットの下に敷く「アルミシート」、窓に立てかける「冷気遮断ボード」など多くの商品があります。いずれも、初めての方でも簡単に対策することができます。寒い季節になるよりも早めに対策すると、より高い効果を期待できます。例えば、クルマを冬タイヤに交換するタイミングに合わせて対策していただけるといいですね。窓の断熱対策に効果の高い商品の使い方を具体的に紹介します。

断熱ボード(冷気遮断ボード)

写真:断熱ボード(冷気遮断ボード)

外からの冷気や隙間風を防ぐ「断熱ボード(冷気遮断ボード)」です。窓際に置くだけで、室外からの冷気をシャットアウトします。窓の幅よりも少し大きめにカットして、切れ目のある側を下にして広げ、切れ目から折り曲げます。折り曲げた部分が手前にくるように窓に立てかければ完成です。室内から見てカーテンの奥に設置すると、カーテンで抑えられるので、ボードがズレにくくなります。費用の目安は1,500円ほどです。

断熱カーテンライナー

写真:断熱カーテンライナー

カーテンレールに取り付けることで窓全体を覆うのが「断熱カーテンライナー」です。レースカーテンの代わりに取り付けることで、カーテン下の隙間風も防ぐことができます。床まで垂れるようにカーテンよりも長めにカットして取り付けるだけです。冬はもちろん、夏も外からの熱気を防ぐので、冷房の効率を高めることも期待できます。部屋が暗くならない透明タイプや遮光タイプ、柄のあるタイプなどもあります。費用の目安としては2,000円ほどです。

断熱シート

写真:断熱シート

シートを窓全体に貼ることで窓自体の断熱効果を高める「断熱シート」。きれいに拭いた窓ガラスを、霧吹きなどを使って水がたれるぐらい濡らし、あらかじめガラスのサイズに合わせてカットした断熱シートを貼り付けます。軽く押さえれば完成です。水を使わない粘着シートタイプや、いろいろな柄付きデザインのもの、目隠し効果のあるシートもあります。おおよそ3,000円ほどで対策が可能です。専用商品ではなくとも、緩衝材のプチプチで代用することができます。

店舗ではどのような提案をしていますか?

写真:断熱対策の特集コーナー

当店では、お客さまに手に取っていただきやすいよう、断熱対策の特集コーナーを設けるなどして、大小さまざまな商品を紹介しています。今回紹介したような簡単な対策のほかにも、内窓を設けるなど、より効果の大きな断熱対策のDIYも提案しています。特に燃料価格の高騰する今季、省エネにもなり、地球温暖化防止への貢献にもつながる家庭での取り組みとして、皆さまに活用いただければと思います。

※1 板硝子協会ホームページによるシミュレーション比較。
※2 一般社団法人日本経済・住宅設備産業協会